戦略的な食べかた

お気に入りの店があるとします。毎回同じ食べ物を注文するよりも、毎回違う食べ物を注文するほうが、経験に対する投資ができます。
http://d.hatena.ne.jp/komaccha/20060131


以前、こんな記事を書きました。ちょっと面白いので、もう少し掘り下げてみようかと思います。実は昨日、お気に入りのうどん屋でうどんを食べました。その時にふと思いついたことです。


知らないお店に入って食べ物を注文します。初めはそのお店の看板級のメニューを注文します。看板となるメニューですので全体のメニューの中でもある程度レベルの高い食べ物に違いないでしょう。そのメニューが美味しくなかったらお気に入りのお店にはなり得ないと判断します。もうそのお店には足を運ばないようにしましょう。


例えばラーメン屋に入るとしましょう。まずはしょうゆラーメンを注文します。美味しかったら、次回はみそラーメンを注文します。また美味しかったらその次はしおラーメンを注文します。3回足を運べば十分です。3回とも違うメニューを頼むと他の誰かと一緒に来たときに3つのラーメンの味について話せます。3回とも同じメニューを頼んでしまうと、一つのメニューについての話しかできません。メニューに関する話題の要素を一つしか用意できないのです。


連れ添った人に「3つの中でも、これがおいしいよ。」と言えるのです。実は「3つの中でも」というキーワードが重要です。あらかじめ知っている、食べたことがある、その中でもこれだっ!、、ということを伝えるだけで、ある種の確実な信頼感を産み出すことができるのです。


連れ添った人に3つメニューの中から一番美味しいメニューを相手に伝えることができます。教えた相手にも喜ばれるし、ほんとにおいしいと言われれば教えてよかったと思えるでしょう。ちょっとしたウィン-ウィンです。


さらに言いますと、3種類の食べ物を食べたら他のお店にゆきましょう。いつまでもそのお店にこだわる必要はありません。