「さようなら」というひとこと
何気ない一言。言われてハッとしました。
「さようなら」
大人になってこれほどドキッとする言葉はありません。ドキッというかどこか哀愁を感じます。理由があるからわたしはどこかに行くよ。そんなニュアンスを受けます。大辞林によると、
[感動詞]別れるときの挨拶(あいさつ)の言葉。さよなら。
「さようなら」という単語が単純に人と別れる際に発する挨拶だとしても、なぜ言われた側はここまで傷つかなければならないのでしょう。「さようなら」というキーワードを耳にしたときに、「ああ、この人とはもう会えないのだな」という過去の記憶を瞬間的に脳の引き出しから無意識に引っ張りだしているせいかもしれません。
そう考えることにします。